ビートのその先へ。

「兄貴(Olly Murs)の曲でビートをつかむ感じが分かってきた」 という嬉しいご報告がコメント欄に寄せられました。いやー、ほんとにうれしいです。兄貴のおかげです。よかった。


今日ラジオ聴いていたら、The 1975の"The Sound"という曲が流れてきました。初めて耳にしたのですが、これまたビートがなんとも素直。母音ドンピシャの音だったのでぜひご紹介したいと思いました。70年代~80年代の往年の懐メロっぽいですよねー。最初むかしの曲かと思ってしまった。




あまりにも素直なビートなので、もしかして…と思って調べたら、やはりOlly Murs と同じイギリス出身(マンチェスター)のバンドなんですね。素直なビートとイギリスは何か相関関係あるのでしょうか。

The Soundはぜひ歌詞を見ながら、ビートポイントに母音が乗ってくるかんじを味わっていただきたいです。

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コメント欄に寄せられた質問。

音楽でビートをつかんで、歌詞を聴きとるコツはつかんできたけど、実際の会話だとビートをつかむ感覚がイマイチ分からず、細かな音が拾いづらい。何かコツがあれば…。



そうなんですよね。実際の会話は、音楽のようにビートをつかんで、そこに乗ってくる母音をつかまえて聞き取るという一連の流れが格段に難しくなります。なぜなら会話では感情によってビートは早くなったり遅くなったりするし、話者によってビートは変わるし、一定ではないからです。会話に詰まったりすればそこでビートも途切れますしね。


ただ、会話でも一定のビートを刻んで話してくれる特殊なケースがあります。それは、ニュース英語。 プロおそるべし、です。木魚でも叩きながら話してるかな?というくらい、きもちよく一定のテンポを刻んで話してくれるので、音楽に慣れたら、次はニュース英語や、プロのポッドキャスト(ナレーション)英語が聞き取りには向いていると思います。


内容はぜんぜん面白くないですが、たとえばこちら



一定のリズム刻んで原稿を読んでくれるので、非常に聞き取りやすい。ちなみにCNNの人気アンカー Anderson Cooperは元はジャーナリスト出身だからかな、生粋のアナウンサーよりは聞きづらいかもしれません。慣れれば問題ないんですけど、最初はトレーニング詰んだアンカーのニュース英語がおすすめです。(いかにもアメリカのニュース英語!みたいな、ちょっとドラマチックに話すかんじのものがおすすめ。



でもこういったニュースだと内容面白くないのでなかなか聞きまくれないと思います。どっちかというとabcの方が身近で面白い話題も多いと感じます。

>> abc NEWS YOUTUBE CHANNNEL


また、映像があるとどうしてもそちらに意識が持っていかれるので、耳だけで聞く各ニュースチャンネルのポッドキャストがさらにお薦め。abc Nightlineはそのままポッドキャストになってるので一時は毎日必ず聴いていました。耳だけでイメージでできない場面のときは、同じ回をYoutubeで確認して見てみたり。

音楽→ニュース英語→さまざまなポッドキャスト→ドラマ→ふつうの日常会話 とたどっていくと聞き取りが楽になってくるかな、と感じます。

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ビートだけでいうと、African Americanの英語が一般的にビートに強めにのせてくるので聞き取りやすくなるはずなんですが、アクセントやスラングなどもきつくなってくるので一概にそうとも言い難いです。先日シカゴから来日した友人と話していたときに、ビートの話になりました。彼が「じゃあ"Ebonics"も聞き取りやすいわけ?」と言ったので(本当は全部英語ですが)、思わず聞き返してしまいました。


Ebonics つまり African-American Vernacular English (AAVE)のことです。


会話すらラップみたいに自然とビートきかせて話す方が多いように感じます。Lexicon Valleyで以前 Blaccent という回で話題に取り上げられていました。

>> Lexicon Valley: The Blaccent: What Does It Mean to Sound Black?




個人的にAfrican American Englishだなと私が弁別する要素は

① ビートにかなり強めに乗っていること
② 破裂音(P/B)が強いこと
③ THの音で舌をかなり前に出した状態で音を作ること
④ 舌が前方に位置されたところで全体的に子音が作られていること
⑤ 喉がリラックスした(深い位置)から発声されているケースが多い(が必ずしもそうでなくてもよい)

でしょうか。音声学や言語学はぜんぜんわからないので的外れかもしれませんが、耳だけで聴いていて、感覚的に感じるちがいです。言語学者が Ebonics という時は、その独特な文法も含んでのことらしいので、上に挙げた音のちがいは必ずしも弁別要素には含まれないようです。



Why We Need Ebonics Now from Sandra Garcia on Vimeo.




かなり脱線しましたが、おかげでいろいろと勉強になりました。

今回この記事を書くにあたり、ひさびさに英語を色々聞きましたが、心の奥底から湧き上がってくる喜びで全身の毛が逆立つような興奮に包まれました。やっぱり英語の音、だいすきです。



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